概要
宝塚市エイジフレンドリーシティの推進を行っています。宝塚市では、高齢者にやさしいまちは全ての人にとってやさしいまちであると考え、「お互いさまがあふれるまち宝塚」を目指しています。少子高齢化、人口縮退となるこれからの社会を見据え、高齢になっても地域との繋がりや活躍の機会があり、いきいきと暮らすことができるまちづくりの推進を市民の皆様と共に行っています。
背景
宝塚市は平成27年(2015年)8月、WHO(世界保健機関)からエイジフレンドリーシティ・グローバルネットワークのメンバーとして秋田市に次いで全国で2番目に承認され、平成29年3月「お互いさまがあふれるまち 宝塚」を基本理念とするエイジフレンドリーシティ宝塚行動計画を策定しました。
宝塚市だけでなく、社会全体が史上初の人口縮退時代を迎えており、人・もの・予算・情報など限られる資源をどのように活用するのかが、持続可能な社会を作る上でますます重要となっています。エイジフレンドリーシティの主旨である「お互い様のあふれるまちづくり」「高齢者を含めたあらゆる世代にやさしいまちづくり」を実現するためには、市民や行政がお互いさまで歩み寄り、どのように限られた資源を有効活用するかを市民主体で協議・実行していくことが重要であると捉え、推進体制の構築に取り組んでいます。
2017年度の取り組み
エイジフレンドリーシティとなるには、宝塚市ではどのような観点が必要となるかについて、市民・職員協働のワークショップを通じて検討を重ね、ものさしとして取りまとめました。
ものさしでは10の目的、29の手段、112の具体的なデータとして整理を実施しました。
合わせて、参加者の声を踏まえ、次年度以降のエイジフレンドリーシティ推進体制の概要を設計構築しました。
ワークショップでは、議論した内容をその場で、図や絵を用いてわかりやすくまとめる「グラフィックレコーディング」を活用しました。
2018年度の取り組み
昨年のワークショップを踏まえ、市民主体のエイジフレンドリーシティ推進活動を支援する「縁卓会議」を設立しました。縁卓会議で支援を行う具体的なモデル事業として「居場所づくり」「生きがい就労」「広報情報」の3事業を今年度で実施し、行政や社会福祉協議会など様々な組織や人が、どのような支援を行えるか、モデルとして実施しながら検討を重ねています。
エイジフレンドリーシティとは
エイジフレンドリーシティとは、世界的な高齢化と都市化に対応するため、高齢者にやさしいまちがあらゆる世代にやさしいまちになるという趣旨により、WHO(世界保健機関)が2007年に提唱したプロジェクトです。
WHOでは、世界各国で実施した聞き取り調査結果から、高齢者にやさしいまちかどうかは、8つのトピックについての検証が必要であるとしました。高齢者にやさしいまちの取組は、この8つのトピックに基づき、課題を検証し、行動計画の策定、計画の実施、進捗状況の評価、改善を5年のサイクルで行うことになります。
実施期間
2017年10月~
実施主要メンバー
相馬、榊原