企画背景と目的
新型コロナウイルス感染拡大により、大型展示会や対面型の商談機会の減少により、新たな販路拡大が難しい状況にあります。
そういった状況の中で、ポストコロナ時代に向けた新たなビジネスマッチングや販路拡大の機会を作ろうと、オンラインコミュニケーションツールやロボットなどを活用した実証実験を企画しました。
弊社は、東京都内に4拠点を展開するクリエイターのためのコラボレーション誘発型シェアオフィス「co-lab」と連携し、淡路瓦工業組合とともに計画を進め、淡路瓦の歴史や素材の特性を理解して頂き、淡路瓦を使った新商品開発などを共に進めて頂くクリエーターとのマッチングを目的に、「co-lab」を利用されているクリエーターを対象にしたオンライン工場見学ツアーを実証実験することに至りました。
オンライン工場見学ツアーには、神戸に本社を置くTeleportation as a Serviceという新たな価値を提供するスタートアップ企業の「iPresence」が提供するテレロボット「temi」を活用し、瓦職人さんがテレロボット「temi」でテレポーテーションしてオンライン工場見学ツアーに参加する、といった実証実験も企画に取り入れています。
開催概要
実施内容 | |
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11:00 | 開会 |
11:05 | 淡路瓦のご紹介(淡路瓦工業組合より) |
11:20 | 瓦の製造工程説明&工場見学(栄和瓦産業株式会社より) |
11:30 | 景観材の説明(野水瓦産業株式会社より) |
11:40 | 参加者とのQAセッション |
12:30 | 終了 |
co-labと弊社のコーディネートによるビジネスマッチング
co-labに入居するクリエーターと日々コミュニケーションをとっているco-labのコミュニティマネージャーを中心に、瓦職人とクリエーターとの意見交換を実施することで、リアルタイムコミュニケーションが展開され、参加者同士のエンゲージメントが高まり、より質の高いビジネスマッチングに導いていくことに力を入れています。
当日の様子
クリエーターの声
- 現在は、コロナ禍で移動が制限されている状況の中、職人さんとコミュニケーションを取れるという機会がとても貴重だった。
- 瓦を扱う機会が少なくなっている中で、瓦の特性や景観材などの新たな活用方法を知れてよかった。
- 屋根材や景観材の施工事例をたくさん知ることができ、今後携わっていく案件でも検討をしてみたい。
組合の声
- 時代に合わせたモノづくりを行っていくことが求められており、今回のような新たな取り組みを通して、淡路瓦の新たな活用や新商品開発につながるきっかけになるように、今後も取り組んでいきたい。
- 現在は対面型の商談が減っている中、新たな手法でリアルタイムにコミュニケーションをとりながら、クリエーターさんが求めていることや感じていることを知れてよかった。
今後の展開について
弊社は、地域課題をITで解決するソーシャルアクセラレーターの立場で、行政業務で培ってきたネットワークと、企業誘致やスタートアップ支援事業で培ってきた起業家ネットワークを生かし、今後も地場産業界におけるイノベーション創出の推進役として、販路開拓や新規事業開発を協働型プロジェクトで進めてまいります。
※本プロジェクトは、兵庫県のポストコロナ社会の具体化に向けた補助事業で、実施をさせて頂きました。
メディア掲載
神戸新聞(2021年2月23日)淡路版